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【金賢姫元工作員】ここにも日本と朝鮮半島をめぐる複雑な歴史が投影されている


事件は近いが遠い。現実だが小説的。歯がゆくて、もどかしい。【愛媛新聞のコラム】猿ぐつわをされ、両脇を捜査員に抱えられた女。頼りない足取りでタラップを降りる映像に、これが国際的な大事件の実行犯かと驚いた。1987年の大韓航空機爆破事件で逮捕された金賢姫元北朝鮮工作員▲
 ソウル五輪の妨害を目的に115人もの命を奪った犯罪だ。「蜂谷真由美」として日本の偽造旅券を使っていた。ここにも日本と朝鮮半島をめぐる複雑な歴史が投影されている▲
 事件は近いが遠い。現実だが小説的。歯がゆくて、もどかしい。そんな思いで注視する中、金元工作員は韓国で死刑判決を受け、後に特赦で釈放された。その存在が、日本で再浮上したのは昨年の春▲
 日本語教育係だった拉致被害者、田口八重子さんの長男に「横田めぐみさんと会った」と証言したのだ。今回の来日は政府による招致。拉致問題解決に向け元工作員の証言にさえすがらざるをえない交渉手段の欠如を思う▲
 「どんな生活をしていたのか」「人間的な温かみのある部分を知りたい」。そんな気持ちの半面、解決戦略のない政府への不安も吐露した拉致被害者の家族。さて、金元工作員は面会で何を語るのか…2010年7月21日付「 地軸」)全文はこちら

2010/07/21 11:07

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