【朝青龍】「引退は後悔していない」…この言葉が、切ないのである
【中日新聞のコラム】
元横綱朝青龍が母国モンゴルで記者会見を開いた。ある言葉が気になっている。相撲協会への不満でも、暴行の一件を否定した発言でもない。「引退は後悔していない」という、そのひと言が…
▼元横綱は例の会見で、現役続行なら「三十回以上、優勝できた」と語った。傲慢(ごうまん)さより、押し隠した未練が感じられてならない。まだ二十九歳の目に、土俵に立ち続ける三十七歳は、本当はひどく眩(まぶ)しいのではないだろうか
▼「引退は後悔していない」。だから、この言葉が、切ないのである。
(2010年3月13日付「中日春秋」)全文
2010/03/13 15:35

