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【横浜事件】「雪冤(せつえん)成る」

だが、被害者はまだ10万人単位でいる【北海道新聞のコラム】 戦時下の日本で最大の言論弾圧とされる「横浜事件」…元被告5人(いずれも故人)を実質無罪とする司法の決定がやっと下った。治安維持法違反による有罪判決が出てから64年たっている…▼決定を受けた元被告の遺族は「雪冤(せつえん)成る」と書いた紙を掲げた。冤罪による汚名を真っ白に雪(すす)いだということだ。だが治安維持法違反で逮捕、投獄された被害者は十万人単位ともいう。雪冤を望んで果たせぬ人の方が圧倒的に多いのだ。(2010年2月6日付「卓上四季」)全文

抗する声を上げて63年【神奈川新聞のコラム】「本当の答えが国から得られた」「最良の日がきた」―。遺族と弁護士は感極まった面持ちで手を取り合い、こもごも喜びを語った

▼横浜事件の元被告らの遺族が、国に刑事補償を求めた裁判。横浜地裁は事件の虚構性に加えて警察や司法の過失も厳しく指摘、免訴が確定した元被告らの無罪を事実上、認めた

▼主張が受け入れられたにもかかわらず、「全面的にうれしいとは言えない」と明かす遺族の複雑な胸中もよく分かる。元被告らを有罪とした根拠になった治安維持法のくびきに抗する声を上げて63年…(2010年2月5日付「照明灯」)全文はこちら

戦時下最大の言論弾圧事件【信濃毎日新聞のコラム】戦時下最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」。雑誌に載った細川嘉六氏の論文「世界史の動向と日本」がきっかけだった。富山県の旅館で開かれた細川氏と編集者らの慰労会は「共産党再建準備会議」とみなされた

言論界では「カッパ事件」ともいわれたという。治安維持法違反の疑いで特高警察に捕まった細川氏が、カッパの絵を好んで描き、カッパと呼ばれていたことにちなむ。特高はこの絵を共産党の党員証とにらみ、氏から絵をもらった編集者らに疑いをかけた

笑い話のようなでたらめなやり方で…(2010年2月5日付「斜面 」)全文はこちら

無実の罪がすすぎ清められた【神戸新聞のコラム】横浜地裁前に4文字の旗が掲げられる。「雪冤(せつえん)成る」。無実の罪がすすぎ清められた。長い戦いの末の4文字である

◆「横浜事件」は戦時下で起きた言論弾圧だ。きのう、地裁は事件を初めて「冤罪」と認めた。司法の責任は重い。特別高等警察が拷問で迫った自白を、検察と裁判所は追認した。戦後、裁判記録は焼却されこれが名誉回復の壁となった

◆「犯罪者として一生を終えるのは耐えられない」と法廷で訴えた元被告がいる。(2010年2月5日付「正平調」)全文はこちら

雪冤【中国新聞のコラム】白地に「雪冤(せつえん)成る」の4文字。横浜地裁の前で掲げられた。ぬれぎぬを晴らすという意味だ。「雪(すす)ぐ」の文字に、亡き父らが負わされた罪を真っ白にぬぐい去りたい、との原告らの強い思いを感じる

▲宴会で撮った写真が「謀議の証拠」。特高警察のでっち上げで60人以上が逮捕され、4人が獄死した。言論弾圧で知られる「横浜事件」だ。遺族は戦後になって、2度も再審で訴えたが「無実」の判決は得られなかった…(2010年2月5日付「天風録」)全文はこちら


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