【俳句】 子どもは動物になれる 植物にも風にもなれる
【愛媛新聞のコラム】 岩手の盛岡市では21日から「短歌甲子園」が開かれる。対象はもちろん高校生。「俳句甲子園」をはぐくんできた松山の地からみれば、仲間ができたようでうれしい▲
石川啄木を顕彰しようと3年前から始まった。その啄木は古里への思いを率直に吐露した歌を多く詠んでいる。かにかくに澁民村は恋しかり/おもひでの山/おもひでの川。ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな…(2009年8月14日付「地軸」)全文
【西日本新聞のコラム】 …〈わらびたち 空にむかって グーチョキパー〉は3年生。幼稚園児もつくれる。〈はなびはね ひらいたあとで へんじする〉▼幼心は花火とだって話ができる。「俳句は3尺の童子にさせよ」と言ったのは、俳句の世界で一番有名な松尾芭蕉だ。芭蕉の言葉に教わって児童に俳句をつくらせている学校の話も聞く。八木さんは言う。子どもは「『対象になりきる』ことができる」▼動物になれる。1年生〈いなごとり だんだんねこに なるわたし〉、植物にもなれる。2年生〈しかられた みたいにあさの バラがちる〉。風にも。6年生〈そよ風が 花びらひとつ ぬすんでく〉 (2009年4月25日付「春秋」)全文
【宮崎日日新聞のコラム】 …甲子園は、分野を問わず高校生の全国大会を指す愛称になった。「俳句甲子園」もその一つ。会場の松山市に今年は過去最多の28都道府県から63校が出場。対抗戦で言葉の「技」を競った。「それぞれに花火を待つてゐる呼吸」「うつくしく冷えて金魚の葬らる」。…17文字の言葉をつなぐ短詩形が、携帯メールで省略化に慣れた高校生らには受け入れやすいのだろう。短いだけに仲間と一緒に楽しめる「言葉遊び」。季語などで日本語の魅力を再発見でき、授業に俳句を取り入れている学校もある。俳句の持つ「教育力」か。…俳句と携帯世代の「共闘」は十分イケる。伝統詩形の復権が、高校生から始まるのはうれしいような、頼もしいような。(2008年8月30日付「くろしお」)全文

