【高齢化進む登山者】「海の日」があるのなら「山の日」があってもいい ふるさとの山はありがたきかな
山に若者らを呼び戻すバネとしての国民の祝日が欲しい 【信濃毎日新聞のコラム】 「海の日」があるのなら「山の日」があってもいいのではないか-。創立105年を迎えた日本山岳会が「山の日」制定に向け動きだした。山に若者らを呼び戻すバネとして、国民の祝日とすることを目指している。山岳県長野の住人としても、無関心ではいられない◆「日本人ほど山を崇(たつと)び山に親しんだ国民は、世界に類がない。…日本人の心の底にはいつも山があったのである」。作家深田久弥は「日本百名山」の後記に書いている。〈ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな〉。石川啄木のこの詩に、深くうなずく人は多いだろう◆足元を見ると、…(2009年10月31日付「斜面」)全文
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【山陽新聞のコラム】 北海道・大雪山系遭難事故の後だけに少し気後れはしたものの、前から計画していた登山に出かけた。目指すは穂高連峰・西穂高岳。ロープウエーで標高2100メートル付近まで運んでもらい、出発。相変わらず山は中高年が多い。大半が60代以上だろうか。行方不明の70代の女性を捜すポスターが目に入る。山ではこうした掲示が珍しくない。… 後になり、先になり、20人ほどのツアーと一緒に登っていく。年配者の中には初心者と思える人もいる。登山ガイドは様子を見ながら体調を尋ねる。結局、5人ほどに途中で居残って帰りに合流するよう命じた。他のツアーも同様だ。教訓は生かされていた。…(2009年8月12日付「滴一滴」)全文
【神戸新聞のコラム】 …北海道・大雪山系で合わせて10人が命を落とした…悪天候の中で、体力のある人だけが自力で山を下りるのも山では考えられない行動だが、一体何が起きたのだろうか…(2009年7月18日付「正平調」)全文
【河北新報のコラム】 …中高年登山者の急増に伴い、遭難事故が多発している。警察庁によれば、昨年の山岳遭難者のうち過半数が60歳以上で、死者・行方不明者の9割が40歳以上だそうだ…(2009年7月18日付「河北春秋」)全文
【長崎新聞のコラム】 …「六十歳から百名山」(新潮社)の著者で、元共同通信記者の米倉久邦さんは「劔岳は岳人あこがれの山である。その姿は鎧兜(よろいかぶと)に身を固め、豪然と立つ戦国武将のようである」と記した▲立山連峰を歩いて以来、いつかは劔岳に、と思いながら果たしていない。折しも60歳を超えた。カニノタテバイに挑戦してみようか。(憲)(2009年6月22日付「水や空」)全文
【西日本新聞のコラム】 山々は生きている。秋は「山粧(よそお)う」、冬は「山眠る」と擬人法で日本人は表現してきた。「山笑う」は木々がウフフと芽吹く春の季語。〈故郷やどちらを見ても山笑ふ〉(正岡子規)▼春は登山家でなくてもリュックを背に出かけたくなる。作家の深田久弥さんが「日本百名山」を雑誌に連載し始めたのはちょうど半世紀前のこと。単行本の後記に深田さんはこう書いた。「日本人ほど山を崇(たっと)び山に親しんだ国民は、世界に類がない」▼尊び親しむ心が荒(すさ)んできたのだろうか。日本山岳会の報告書「山の環境意識調査」を読んでの感想だ。ゴミ捨てや高山植物の盗掘などを嘆く人が多かった。山は“泣いている”らしい…(2009年4月12日付「春秋」)
【写真】明るい日差しの下、山頂を目指す登山客=2009年4月12日、霧島市の中岳登山道(南日本新聞)

