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 介護
    

 【長崎新聞のコラム】 「親孝行したいときには親はなし」。…今は違う。戦後の経済成長で社会が豊かになるにつれて、平均寿命が急速に延びた。親孝行したいときに親はまだいる。実に幸運なことだが、代わりに課題が浮上した。高齢者介護という課題だ…(11月13日付「水や空」)全文

 【神奈川新聞のコラム】 …働き盛りの人が「いい日」のために好きな仕事の手を休めることもあるだろう。人生で何を優先するのか、選択を迫られる…民間企業の意識調査では、四十代以上の人の約六割が親や配偶者の介護を経験し、その多くは精神面や体力、経済的現実を大きな負担と感じている。▼インド・ガンジス川沿いのバナラシというヒンズー教の聖地を訪れたことがある。この地で人生の最期を迎えることが幸せとされている。老婦人を連れた十人ほどの家族に出会った。死にひんした老人を囲んで安宿の一室で「そのとき」を待つ。鍋釜を持参し、いつもと同じ家族の団欒(だんらん)を過ごしていた。その光景に圧倒された▼宗教観の違いはあるにしても、家族がみんなで最期を見守る姿が心に残った。「介護の負担」という言葉とは無縁に思えた。…(11月11日付「照明灯」)全文

 【中日新聞のコラム】 …今日が何の日かと聞かれ、どきっとした経験を持つ人は少なくなかろう。…『介護の日』…「いい日、いい日」と語呂合わせできる11月11日にしたのだという▼かくありたいとは思うが、現実には介護職員の苦悩を耳にする。少しでもよい介護をしたいという意欲はある。しかし厳しい仕事内容に比べて収入は低く、将来に希望を持てない。健康面にも不安が募る…。離職率が他の仕事に比べて高いのは、もはや必然である▼…今は「いい日、いい日」と覚える気にはなれない。(11月11日付「中日春秋」)全文

 【下野新聞のコラム】 十一月十一日は「介護の日」。厚生労働省が一般から意見を募り今年から設けた。「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」だという。…そもそも介護の日の設定は、「高齢社会をよくする女性の会」が厚労省に介護の人材確保のための緊急提言をしたのがきっかけだ。提言は介護労働者の賃金を月額三万円上げるなどの待遇改善を求めた。その一つの介護の日に厚労省が飛びついた…労働環境が少しでも改善されてほしい。(11月11日付「雷鳴抄」)全文

 【佐賀新聞のコラム】 しばらく見ないなと思っていたら、認知症を患った姿がテレビに映っていた。かつての映画スター南田洋子さんだ。俳優長門裕之・洋子夫妻が深刻な“老い”と闘っている姿に胸を打たれた。懸命に介護する長門さんからは、日々変わっていく洋子さんへのどうしようもない不安が読み取れた。自分が介護者の立場になったら、きっと立ちすくむだろう。…(11月9日付「有明抄」)全文

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