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 食の安全 今度はインゲン
    

 ≪冷凍インゲン≫
 【中日新聞のコラム】 日本古来の印象があるかもしれないが、喫茶も中国伝来の習慣である。十二世紀ごろに、まず抹茶が伝わり上流層に広まったが、庶民はなお白湯(さゆ)を飲むのが一般的だった。それを変えたのが、江戸初期の煎茶(せんちゃ)の伝来。今も一般的な、茶葉を煎じて飲む方法は、一六五四年に来日し、黄檗(おうばく)宗を広めた明代の禅僧隠元がもたらしたとされる。この隠元にはもう一つ、日本に持ち込んだと言われるものがある。名の由来でもある隠元豆、通称インゲンだ。南米原産で欧州を経て中国に入ったようだが、日本から見れば、中国が本家。その本家から輸入した冷凍インゲンをスーパーで買って食べた都内の主婦が一時入院する事態が起きた。…原液に近い濃度、袋の状況からして、人為的混入の疑いが濃そうである。…やはり想起するのは例のギョーザ事件だろう。あれが、今なお未解決であることの“つけ”という気もする…(10月16日付「中日春秋」)全文
 【岩手日報のコラム】 …問題を知った途端、誰もが「また中国産か」とあきれたろう。冷凍ギョーザ中毒事件が未解決なのに、先月は有害物質メラミン混入問題が起きたばかり。今回の高濃度の農薬は、誰が何のために混入したのか謎は深まる。
 ▼販売したのは全国展開のイトーヨーカドーとその系列店、輸入元も最大手のニチレイフーズだ。深刻な健康被害こそ出なかったが、消費者は何を信じて食品を選べばと不安は底なしだ。冷凍食品業界の衝撃も計り知れない。…
 ▼いつどこで汚染食品の被害に遭うか分からない時代に、安全安心なのは地産地消。近場の産直などで旬の産物を買い求めるのが一番だと分かる。(10月16日付「風土計」)全文

 ≪汚染米≫
 【愛媛新聞のコラム】 …周知のように、日本人は古くから米を大切に扱ってきた。米粒をこぼしたりすれば「バチが当たる」としかられたものだ。が、消費量の落ち込みとともに、米への思いや扱いも様変わりしてきたようだ。汚染米問題も米に対する意識の変化と無縁ではなかろう。その焼却処分がきのうから始まった。事故米とはいえ精米された米が次々と焼却炉に放り込まれ、真っ赤な炎に包まれる。かつて一本一本稲穂を拾い集めた身にはショッキングな映像だった…(10月4日付「地軸」)全文
 【河北新報のコラム】 …農水省は保有する事故米を来月から廃棄処分にするそうだ。やや乱暴な対応ではないか。もう少し丁寧な善後策があっていい。使い道のない米ではないからだ▼燃料や消毒用アルコールに利用できる。カビ毒や農薬は発酵の過程で除去できるし、汚染米を使った焼酎は蒸留すればアルコールになる。単に米を廃棄したら二酸化炭素の発生源にもなる▼今後も一定量の米を輸入せざるを得ないとすれば、汚染米が継続的に出る可能性は残る。廃棄や返品だけでは知恵がない。対策を再考してはどうか。(9月30日付「河北春秋」)全文

参考 ≪じたばた騒がない≫ ≪日本の消費者やかましい≫
 太田誠一農相の発言2件

 ①汚染米=「…有毒性がほとんどないと。しかも今分かっているところでは、中国ギョーザの場合の濃度に比べて60万分の1。低濃度であると。だからですね、人体に影響はないということは自信をもって申し上げられるわけです。だから、あんまりじたばた騒いでないわけ。…あんまり安全だ安全だと言わない。言わないんだけど安全なんですよね。60万分の1なんだから。…」(9月12日、日本BS放送BS11の番組収録)農相発言全文 野党が農相の罷免要求
 ②ギョーザ=「評論家のようなことを言うようだが、社会主義の国と日本のような民主主義の国は違う。消費者としての国民がやかましくいろいろ言うと、それに応えざるを得ない。中国のように、…」(8月10日、NHK討論番組)全文を読む

≪何が食べ物の安全を約束するのか  ギョーザ事件を考える≫
 47コラム

 …食べ物が安全かどうかということと、産地(中国産か国産か)や価格(高いか安いか)とは、本来、何の関係もない。当たり前のことだが、安全かどうかは、生産工程や流通段階で危険なものを確実に排除する仕組みがあり、それが機能しているかどうかで決まる。「国産だから安全」とか、「生産者の顔が見えるから安心」というのは、笑い話だ。… 全文(勇)
 信濃毎日新聞のコラム
 冷凍ギョーザを食べた3家族10人の中毒が発覚してから半年余りがたつ。日本国内では使えない有機リン系の殺虫剤が混入した経緯は、いまだに明らかにされていない。…「日中関係のさらなる進展」とてんびんにかけるような問題ではないはずだ。両国の消費者の目線で、事を進めてほしい。(8月22日付「斜面」)全文 

≪内部告発を考える≫
 新潟日報のコラム

 …注目すべきは、ほとんどの偽装が内部告発によって暴かれていることだ。匿名が多く、元従業員もいるかもしれない。…偽装が急増したのではなく、告発ラッシュが起きていると見るべきだ。終身雇用は崩れ、定年退職と縁のない非正規雇用が増えた。多くの現場は名ばかり管理職と非正規が切り盛りしている。改善意見を出しても耳を貸してもらえず、トップは利益やノルマに口うるさい。こんな職場で働きがいは生まれない。偽装暴露の内部告発には、正義感の発露と同時に、変わらない組織への反乱が見え隠れしている。(7月2日付「日報抄」)

≪食べ残しを考える≫
 上毛新聞のコラム

 パーティーなどで、終わり間際になっても料理がほとんど手付かずのまま残っている光景をよく目にする。その都度、つい「もったいない」と思ってしまう。そう感じる一方、自分の家庭を顧みると、胸を張れないことに忸怩(じくじ)たる思いがする。スーパーで買いだめし過ぎ、無駄にしたことがこれまでに何度あったことか。まだ食べられるのに捨てられている家庭の食品が四割もある-。八日付本紙の記事「遅れる食品廃棄物減量策」は、家庭からの食品廃棄物にレストランや流通段階での無駄を加えると、国内で年間五百万-九百万㌧(農林水産省の試算)の食品ロスが出ていると伝えていた。賞味期限をめぐる製造、流通側の仕組み改善、消費者の意識改革が無駄を減らす鍵となりそう…(9月10日付「三山春秋」)全文

信濃毎日新聞のコラムから
 人間の味覚は人の思いで変わる-。日本料理の料理人、小山裕久さんが随筆に書いている。妻が1時間前に焼いた卵焼きを例に引き、冷めてしまっても帰宅した夫に何と言うかで味が変わる、と。…小山さんは若いころ、日本料理の老舗「吉兆」で修業している。創業者の故湯木貞一さんのおかげで「料理を好きになっていけた」と振り返る。…今回の船場吉兆の客を裏切る行為…とんでもない話だ。半面、家庭や飲食店などの食べ残しは大きな問題だ。食べ物の多くを外国に頼りながら“飽食”を変えない暮らしを省みる機会になる。(5月10日付「斜面」)
 京都新聞9月5日

≪賞味期限の表示法を考える≫
 紀伊民報のコラム

 …原料用梅干し(白干し梅)は、塩漬けの保存食品なので「賞味期限」を省略してもよいことになったそうだ。「消費」も「賞味」も言葉の意味が分かりづらい。消費期限は「安全に食べられる期限」、賞味期限は「おいしく食べられる期限」と、小学生でも分かる言葉に変えたらどうだろう。(5月27日付「水鉄砲」)全文

≪商人道を考える≫山陰中央日報 5月12日付「明窓」 紀伊民報 9月9日付「水鉄砲」

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